Qast には学習設定を行う 2 つの方法があります。AI に自然言語で指示する「AI アシスト学習設定」と、すべてのパラメータを自分で選ぶ「手動設定」です。どちらが優れているかではなく、場面に応じた使い分けが重要です。この記事では、それぞれの特徴と最適な活用シーンを解説します。
AI アシスト学習設定が向いているケース
AI アシストは、以下のような場面で特に威力を発揮します。
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初めてのデータセットを探索するとき
新しいデータセットを受け取って、まず何から始めればいいかわからない場合に最適です。AI がデータの特徴を読み取り、適切なタスクタイプ・アルゴリズム・評価指標をベースライン設定として提案してくれます。
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データサイエンスの専門知識がないとき
ビジネスアナリストやドメインエキスパートが、統計・機械学習の詳しい知識がなくてもモデルを作成したい場合に有効です。「売上を予測したい」「顧客の離脱を防ぎたい」など、ビジネスの言葉で指示できます。
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プロトタイプをすばやく作りたいとき
PoC(概念実証)フェーズで、短時間で最初の結果を出したい場合に便利です。設定に悩む時間をゼロにして、データ投入から学習完了まで数分で到達できます。
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複数のデータセットを横断的に分析するとき
多数のデータセットに対してモデルを構築する場合、一つずつ手動で設定していると膨大な時間がかかります。AI アシストなら、データセットごとに適切な設定を自動提案してくれるため効率的です。
手動設定が向いているケース
一方で、手動設定には AI にはない強みがあります。
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ドメイン知識を反映したいとき
特定の業界・分野固有の知見がある場合は、手動でそれを反映させた方が良い結果が得られます。例えば、「この特徴量は季節性があるので時系列分割にしたい」「この評価指標はビジネス要件で指定されている」といったケースです。
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特定のアルゴリズムを試したいとき
解釈可能性が求められる場合(EBM や ロジスティック回帰を選ぶ)、特定のアルゴリズムのパフォーマンスを検証したい場合は、手動で学習器を指定する方が確実です。
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ハイパーパラメータを細かくチューニングしたいとき
HPO の試行回数、交差検証のフォールド数、探索モード(ステップワイズ・網羅的・クイック)など、パフォーマンスに直結するパラメータを精密に制御したい場合は手動設定が適しています。
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本番モデルの最終チューニング
プロトタイプ段階を超えて本番デプロイするモデルを仕上げる際は、すべてのパラメータを理解した上で手動設定する方が安心です。
おすすめのハイブリッド戦略
最も効果的な使い方は、AI アシストと手動設定を組み合わせたハイブリッド戦略です。以下のステップで進めることを推奨します。
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Step 1: AI アシストでベースラインを作る
まず AI アシストで初回の学習を実行します。AI がデータの特徴を読み取り、ベースラインとなるモデルを素早く作成します。結果をリーダーボードで確認し、現状の精度水準を把握します。
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Step 2: AI の提案を「設定を編集してから開始」で微調整
AI の提案をベースに、手動で微調整します。例えば、ドメイン知識を活かして特徴量を追加・除外したり、評価指標をビジネス要件に合わせて変更したりします。「設定を編集してから開始」ボタンを使えば、AI の提案が自動反映された状態で編集画面に遷移できます。
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Step 3: 手動設定でファインチューニング
リーダーボードの結果を見ながら、HPO の試行回数を増やす、アルゴリズムを追加・変更する、交差検証のフォールド数を調整するなど、手動で繰り返しチューニングします。
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Step 4: 最終モデルをデプロイ
最終的に選んだモデルを API としてデプロイします。ここまでの過程で、AI の提案と手動チューニングの両方の強みを活かした高品質なモデルが完成します。
比較表:AI アシスト vs 手動設定
以下に、両方のアプローチの特徴をまとめます。
┌─────────────────┬──────────────────────┬──────────────────────┐
│ 観点 │ AI アシスト │ 手動設定 │
├─────────────────┼──────────────────────┼──────────────────────┤
│ セットアップ時間 │ 数秒(プロンプト入力) │ 数分〜数十分 │
│ 必要な専門知識 │ 不要 │ データサイエンスの基礎 │
│ カスタマイズ性 │ 低〜中 │ 高 │
│ ドメイン知識の反映 │ プロンプトで間接的 │ 直接的 │
│ 再現性 │ プロンプト依存 │ パラメータで完全再現 │
│ 推奨フェーズ │ 探索・PoC │ チューニング・本番 │
└─────────────────┴──────────────────────┴──────────────────────┘プロンプトのコツ
AI アシストをより効果的に使うために、プロンプトの書き方にいくつかのコツがあります。
目的を具体的に書くと精度が上がります。「分析して」よりも「顧客の解約を予測したい」、「何かやって」よりも「月次売上を来月分まで予測したい」のように、何を・どの単位で予測/分析したいかを明確にしましょう。
重視するポイントがあれば追記するとさらに効果的です。例えば「精度よりも解釈可能性を重視したい」「偽陰性を最小化したい」「できるだけシンプルなモデルにしたい」など、優先事項を伝えると AI の提案がより適切になります。
迷ったらまず AI アシストで始めましょう。AI の提案を確認し、「設定を編集してから開始」で微調整するのが、最も効率的なワークフローです。


